みなさんこんにちは。
前回、車体から降ろしたエンジンをさらにトランスミッションとエンジンメンバーから切り離し、エンジン単体まで分解した「トヨタ AE86(ハチロク)」。
今回は、エンジンルームの塗装に向けた作業の最終章、エンジンルーム内に残った部品や配管を外してエンジンルームを空にしていきます。
エンジンやトランスミッションなど、大物がなくなったエンジンルームですが、それでもご覧の通り、細かなパーツは複数あります。
塗装しやすいように、これらを極力取り外していきます。
それでは作業開始。
パワステホース
エアコンコンデンサー
ちなみにこの「トヨタ AE86(ハチロク)」、エアコンがほとんど効かない状態でこの夏は結構苦しい思いをしました。
旧車には冷媒にR12という古い規格のガスが使われており、このハチロクもR12を使っています。このR12は環境保護のため現在は使用が中止されていますので今回の「再生」にあたり、R134aという新しい規格のエアコンガスに変え、レトロフィットしていきますので、暑いときの運転も(来年?)だいぶ楽になりそうです!
ウォッシャータンク
ワイパーアームとワイパーモーター。
ワイパーアームも経年で劣化しているため、塗装でお色直しを施してから取り付ける予定です。
続いて、運転席側のペダル部分についているマスターバックのナットを外します。
ブレーキマスターシリンダーを外します。
ブレーキは安全に直結する重要な部品のひとつ。「再生」後も安心して乗れるよう、パーツ交換をする予定です。
マスターバック
クラッチマスターシリンダー。これは新しいですね。交換前のマスターシリンダーはフルード漏れを起こしていたのかもしれません。
クラッチマスターシリンダーを取り外すとこのようにサビが現れました。フルード漏れなどで交換したんですね。
ホース類もどんどん外します。
燃料フィルター。この辺りは塗装の汚れがひどいです。
イグニッションコイル
随分とスッキリしてきました。もう少しです。
ヒューズボックスからカプラーを取り外し
配線はまとめて運転席側のフェンダーの外にうまく逃がすことができました!これでだいぶ時間短縮ができたようです。
ほとんど空になった「トヨタ AE86(ハチロク)」のエンジンルーム。
最後にブレーキラインのパイプ類を取り外し
エンジンルーム内のパーツの取り外しが完了しました!
エンジンなどがあったためあまり気になりませんでしたが、こうして見ると、40年の年月による塗装の汚れや劣化はなかなかですね。
気軽に洗える場所でもないので仕方がないですが。
ただ、幸いにも致命的なサビはほとんど発生していません。
今回の作業で外した部品の数々。
キレイにできるものはできる限りメンテしていく予定です。
メカニックスタッフから鈑金塗装スタッフへと、作業の引継ぎへ向けた打ち合わせ。
次からの塗装の方針を決めていきます。
撮影を行いながらの作業となりましたが、2日足らずでエンジンをはじめとするパーツのエンジンルームからの取り外しが終わりました。
外してもらったスタッフは「トヨタ AE86(ハチロク)」は初めての作業ということでしたが、何度かやったことがあるような手際でした。やっぱりその道のプロですね。
次回は、いよいよエンジンルーム内の塗装作業の様子をお届けします。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。
ここまでの作業はコチラの動画でもダイジェストでご覧いただけます。↓↓↓