Vol.4

エンジンルームからエンジンを降ろす

公開日 2023.09.22

皆さんこんにちは。

前回、「再生」のため、ソフト99オートサービスの入庫した「トヨタ AE86(ハチロク)」。今回から実際の「再生」作業の様子をお届けしようと思います。

今回は、最初の作業ではあるものの、いきなりの見せ場?にもなりそうな、エンジンの取り外し作業です。SNS動画では見たことがありますが、実際にエンジンを取り外す場面に立ち会ったことはないので、どんな感じになるのか、ワクワクドキドキです。

 

「トヨタ AE86(ハチロク)」の外装を全塗装していくという事は以前お伝えしましたが、塗装に際しては、エンジンルームやトランクなどの開けないと見えない部分まで徹底的にキレイに仕上げる!という再生方針で作業を進めていきます。

その全塗装作業の第一弾として、エンジンルーム内の塗装を行っていくこととなりました。全体的にサビはなさそうですが、40年間の汚れがホワイトの上に乗っかっていて、どうしても年月を感じてしまう状況なので、これがどのようになるか、楽しみですね。

という事で、エンジンルームの塗装のために、エンジンルーム内にあるエンジンや補機類などをいったん外していきます。

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ボンネットやフロントバンパー、ヘッドライトなど、表に付いているものからどんどん取り外されていきます。ここまではあっという間です。

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またその後グリルやラジエーター、エアーダクト、バッテリーなど、外しやすい大型のパーツも先に外れた状態から撮影スタート。

こう見ると格好良かった「トヨタ AE86(ハチロク)」もちょっと貧相に見えてしまいますね。

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外れたパーツの一部はこの通り。結合部の破損も無くきれいに取り外しができました。

ネジの固着で外せない!ということもなく、年数の割に状態良さが覗えます。古いパーツなので、取り外しで壊してしまうと調達が大変です…

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ここからエンジンの取り外しに向けた作業をレポートします。

燃料ホースなど、エンジンルーム内でエンジンとつながっているパーツを外していきます。

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ある程度目途がついたら、車体をリフトアップして

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下回りを外していく作業です。ちなみに下回りもサビなどがほとんどなく、かなりキレイな状態です。

もしかするとその辺を走っている普通の車よりもキレイかもしれません。

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エンジンメンバーごとエンジンを降ろすため、まず足回りを外していきます。

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ショックアブソーバーをロアアームから切り離し

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テンションロッドを外します。

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前輪だけ足回りが外れました!

グリス漏れなども全然なく、キレイな状態でした。

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続いて、マフラーは触媒部分から切り離します。

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ミッションオイルとエンジンオイルを抜いていきます。両方とも廃油に汚れが少なかったので、きちんとオイル管理されていたようです。

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ドアの下部にちょっとしたサビを発見しました。

車体を伝って流れてきた水が溜まりやすい場所なのかもしれません。ここは後日サビ処理と塗装でキレイにします。

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プロペラシャフトを取り外し

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その他のパーツも取り外して、準備完了。

エンジンの下にハンドリフターを設置し

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微調整、最後に細かなボルトなども外します。

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いよいよエンジンを降ろします。

慎重に、慎重に。

下からエンジンを支えながら、ゆっくりと少しずつ車体を持ち上げていきます。(エンジンをクレーンで吊り上げて上から降ろす方法もありますが、今回は下からです)

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大変な作業でしたが、ようやくエンジンが車体と切り離されました。

感動の瞬間です。

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無事に取り外しが完了したエンジン。

メカメカしくて格好いいですね。

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エンジンルームはこんな感じで、エンジンがなくなった状態なので、ちょっとさびしいですね。

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本日の作業はここまで。

次回以降は、エンジンとトランスミッションやエンジンメンバーを切り離す作業と、エンジンルームに残った細かなパーツの取り外しをお届けしようと思います。

 

「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

 

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