Vol.2

「再生」の方向性を決める

公開日 2023.09.08

ソフト99にやってきた「トヨタ AE86(ハチロク)」。 2-1

 

プロの手を借りてしっかりとオリジナル仕様で「再生」し、元の輝きを取り戻していこうことは決めましたが、いったいどこまでやっていくべきなのか、なかなか検討がつかないというのが正直なところです。

世の中での「トヨタ AE86(ハチロク)」の「再生」といえば、すでにきれいな車体がほぼ残っていないことから、サビサビでボロボロの車体と、動かなくなったエンジンのオーバーホールなど、内燃系の不具合をしっかりと再生する、いわゆる完全レストアを行っていく場合が多いようで、SNSで投稿されている動画などでも不動車のハチロクをガッツリとレストアしているものもありました。

でも、今回ソフト99にやってきた「トヨタ AE86(ハチロク)」はそれらとは異なり、40年間でわずか6.7万キロという低走行でかつ、しっかりとメンテナンスされてきており、走りにはまったく問題なく、また、カーポート付きの駐車場でボディカバーもかけて保管されていたという事もあり、ボディ表面などの塗装部分やパーツ劣化などはあるものの、車体骨格のサビなども見当たらないため、SNSの動画のようにゼロからレストアしていく必要はなさそうです。

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また、内燃系や駆動系など現在コンディションが良く、即交換が必要でないものに関しては、あえて手を加えていくことはやめ、ソフト99オートサービスのスタッフにも相談し、以下のような「再生」内容としました。

 

・エンジンルームやドアの内側など、開けたら見える塗装部分も含め、外装はできる限りオリジナルカラーに合わせた全塗装を行う

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・未塗装樹脂バンパーなど、鈑金塗装できないものはケミカルを使って美観復活させる

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・内燃系はエンジンブロック内のオーバーホールまでは行わないものの、エンジンルーム内の塗装に向けたエンジンやミッションの脱着時に摩耗部品や劣化部品のチェックと交換は実施し、また、エンジン外観や未塗装樹脂パーツなどもできる限り美観復活させる

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・車内は状態の良いパーツはそのままに、特に傷みの激しいシートのリペアを中心とする

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今回の「再生」は、元の状態が非常に良いということもありましたので、特に美観復活を目指して、当時の輝きを取り戻していくという方針といたしました。とはいっても、「再生」を進めていくにあたって、想定外のことが色々と出てくるかもわかりません。如何せん初めてのことなので、ドキドキですが、色々な人のサポートも受けながら、しっかりと「トヨタ AE86(ハチロク)」を再生していきたいと思います。

「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

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