2023年某日、兵庫県神戸市北区。
この写真をご覧いただき、懐かしく思った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
1984年式のカローラレビン「トヨタ AE86(ハチロク)」がソフト99にやってきました。
トヨタの国民的大衆車「カローラ」のスポーティモデルとして誕生した「レビン」。
その4代目にあたるこのモデルは、型式名称であるAE86型から、「ハチロク」の通称で親しまれています。
レビン最後のFRモデル、また国産小型FRスポーツの希少性から、誕生から40年経った今でも根強い人気を誇っています。あの大人気クルマ漫画で主人公がハチロク(スプリンター トレノ)に乗っていることでも有名です。当社にも「昔、乗っていた!!」という社員が多く、あらためていかに人気車両であったかがよくわかります。
そんな「トヨタ AE86(ハチロク)」ですが、年式が古いこと、モータースポーツでの人気により改造車や事故車が多いこと、海外での人気により高値で輸出されていったことなどにより、状態の良い個体を見つけることは難しくなっています。
ところが、今回の車両は、なんと“フルノーマル”、“低走行”、“ワンオーナー”とまさに奇跡の1台と言えるもの。
そう考える、少し緊張してきます・・・
この「トヨタ AE86(ハチロク)」についてもう少し詳しくご紹介すると、2ドアの1984年式、中期(もしくはⅡ型)と呼ばれるモデルで、グレードは最上位の「GT-APEX」です。ボディカラーは“パンダ”とも呼ばれる白黒の2トーン。正式名称は「ハイテックツートン」。
ボンネットを開きますと心臓部には名機「4A-G」エンジン!
れっきとした「ハチロク」です。「ハチゴー」ではありません!
エンジンも一発ですぐかかります。
これならまだまだ元気に回ってくれそうです。
水温を検知して開閉するエアロダイナミックグリル。
「LEVIN」のロゴの上下にゴールドのストライプが入っているのが中期モデルとのこと。
型式表示プレートでもモデルが判別できるらしいです。
MODEL番号:E-AE86-ESMVF
AE86- のあとの5文字のアルファベット5文字はそれぞれ意味をなしています。
【1文字目】 E:レビン、F:トレノ
【2文字目】 S:2ドア、C:3ドア
【3文字目】 M:マニュアル、A:オートマチック
【4文字目】 V:GT-APEX、Q:GT / GTV
【5文字目】 F:電子制御燃料噴射
見渡すと、約40年という長い月日が経過しているが故の経年劣化を感じるパーツは多数あるものの、
普段はカーポートの下でカバーをかけて保管されていたらしく、旧車の大敵であるサビもかなり少ない状態です。また走行距離も67,000km程度とまだまだしっかりと走れる状態で、購入からほぼ毎回、カーディーラーで車検を受けられていたということもあり、エンジン回りや足回りも、コンディションはかなりいい状態です。
前のオーナーさんが約40年にわたってオリジナルのまま大事に乗り続けていらっしゃったという、そんな“思い”の詰まった、この「トヨタ AE86(ハチロク)」が、今回縁あってソフト99の社有車となりました。
これまででしたら「レトロカー再生への道」の再生車両として、「99工房」でキレイにしていくのですが、今回の「トヨタ AE86(ハチロク)」は、やはり別格。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」として、ソフト99グループで鈑金塗装事業を営んでいるソフト99オートサービスをはじめ様々なプロの手もお借りしてオリジナル仕様にこだわりながら、しっかりと「再生」させていくこととしました。
この、奇跡の一台とも言える「トヨタ AE86(ハチロク)」、どこまで「再生」ができるのか?前オーナーの愛車への思いも受け継いで、取り組んでいく
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」をどうぞご期待ください。