初心者にもわかりやすい
車の傷の直し方・補修方法

HOW TO REPAIR

バンパーのガリキズ編

この記事の目次

概要

スギオカスギオカ

今回はバンパーについたガリキズの補修について学んでいきましょう。

マツモトマツモト

はい!お願いします!

スギオカスギオカ

じゃあ、このキズを直していきたいと思いますね。

サンドキューブ(下地処理)

スギオカスギオカ

このまま塗装補修するとキズの跡が目立ってしまうので、下地処理として、サンドペーパーでキズと塗装の段差をなくしていくんですが、今回は便利なものを用意しました。

マツモトマツモト

便利なもの?何か使えるアイテムがあるんですか?

スギオカスギオカ

はい、こちらの『サンドキューブ』です。4面とも異なる番手のサンドペーパーがついており、取手付きの商品なのでムラなく研磨することができる、とても便利なアイテムです。

マツモトマツモト

使う時の注意点はなにかありますか?

スギオカスギオカ

全ての面が耐水のサンドペーパーなので、必ず水をつけて研磨していきましょう。

POINT

耐水サンドペーパーは必ず水をつけて使う!

スギオカスギオカ

では、早速磨いていきましょう。まずは一番粗い目の240番からスタートです。

マツモトマツモト

どんな風に研磨すると効果的ですか?

スギオカスギオカ

水をたっぷりつけたら、段差をならすようにキズより少し広い範囲を研磨します。ぐるぐるとではなく直線的に研磨していきましょう。

POINT

段差をならすように少し広めで直線的に!

マツモトマツモト

少しずつ段差がなくなってきました!

スギオカスギオカ

ひとつ便利な機能をお教えしますね。『サンドキューブ』の角部分には水切りワイパーの機能を持たせているので、研磨した部分を上から撫でてみてください。

マツモトマツモト

さっきよりも状態が見やすくなってる気がします!

スギオカスギオカ

これで見ながら作業を進めいていくといいと思います。

スギオカスギオカ

汚れてきたらまた水につけてまた研磨し直すという形でもう少しやっていきましょう。

マツモトマツモト

こまめに確認するのが大切なんですね。

スギオカスギオカ

研磨した箇所の汚れがひどければ、濡れタオルなどで目に詰まった汚れを取りましょう。

POINT

汚れて目が詰まってきたら水で洗おう!

スギオカスギオカ

ある程度研磨できたら、キズ部分の段差がどうなっているか手で確認してみてください。いろんな方向に触ることでデコボコがあるかどうかが自分でもわかるかと思います。

マツモトマツモト

なるほど!視覚だけじゃなく触覚でも確かめるんですね。

POINT

段差が残っていないか指で触って確認!

マツモトマツモト

大体段差がなくなったかなと思います!

スギオカスギオカ

この240番での作業が一番大事になってくるので、キズ付近のザラザラを全部取っちゃうイメージでもう少し作業してみてください。

マツモトマツモト

ある程度削れたらピンポイントで研磨するイメージですね。

POINT

240番はキズついた部分の塗装を全部はがすイメージで!

マツモトマツモト

確認をお願いします!

スギオカスギオカ

いい感じだと思います。塗装を剥がすのに抵抗があるかもしれませんが、小さく直すのではなく傷の周り部分も含めてしっかり大胆に研磨するほうがよりキレイに直りますね。

POINT

キズ研磨は大胆にやったほうが上手くいく!

スギオカスギオカ

では続いて先ほどより細かい400番の面で研磨していきます。

マツモトマツモト

この青色の面ですね。

スギオカスギオカ

240番でついた磨きキズを消すイメージで先ほどの範囲をさらに研磨していきます。今回も同じようにいろんな方向から手で撫でて、段差がないか確認しながら作業を進めていきます。

マツモトマツモト

だいぶ研磨できたように思います!

スギオカスギオカ

いいですね。では続いてピンクの面の600番で研磨していきましょう。こちらもやり方は同じです。先ほどの範囲を研磨していきましょう。実は最後の仕上がりを決めるのはココだと言っても過言ではないので頑張りましょう。

マツモトマツモト

段々とツルツルになってきました!

スギオカスギオカ

では800番で最終研磨をおこなっていきます。もう仕上げになりますので、今研磨した部分より、やや広く研磨していってください。

マツモトマツモト

白くなった部分より少しだけ大きく研磨してみます!

スギオカスギオカ

そうですね、研磨する方向もなるべく一定で研磨してみてください。

スギオカスギオカ

ここまで来ると最初のような触り心地じゃなくなっていると思います。

マツモトマツモト

もう全然段差が感じられないです。

スギオカスギオカ

この状態にしていると塗装した時にもキレイに面が出るようになりますので、とても大事な作業です。手を抜かずに作業するようにしましょう。

シリコンオフ(下地処理)

マツモトマツモト

では次は塗装作業ですかね?

スギオカスギオカ

と、言いたいところですが最後の下地処理としてシリコンオフ、つまり脱脂作業をしてから塗装作業に移ります。使うのはこちらの 『シリコンオフ チビ缶』ですね。

マツモトマツモト

使うとどんな効果があるんですか?

スギオカスギオカ

これは周辺の汚れであったり補修中についた手の脂だったり、そういったものも含めて全て除去します。汚れや油分を除去することで、その後の塗料の定着を高める効果を持たせるために使用します。

POINT

塗装の前には必ずシリコンオフで油分除去!

スギオカスギオカ

あまり狭い範囲をスプレーするんじゃなくて、キズよりグッと広くスプレーして、最後は柔らかいウエスで拭き取って終了です。ウエスで拭く時も磨く時と同様、一方向の向きに拭いていきましょう。

マツモトマツモト

それには何か理由があるんですか?

スギオカスギオカ

このやり方ですると静電気が発生しにくくなります。拭き終わったら自然に乾燥するまで待っていよいよ塗装に移ります。

POINT

拭き取りは静電気防止のため一方向で!

エアータッチ(塗装)

スギオカスギオカ

それでは、最後の塗装をしていきたいと思います。

マツモトマツモト

いよいよですね!

スギオカスギオカ

こちらの『エアータッチ』に車のカラーに応じた『タッチアップペン』を装着して塗装していきたいと思います。

スギオカスギオカ

装着方法はとても簡単なのでやっていきますね。まずは『タッチアップペン』を振っていきます。

マツモトマツモト

カラカラ音がしますね。

スギオカスギオカ

音がしてから20~30回を目安にしっかりと振ってください!混ぜすぎはありませんので、安心して振ってください。

スギオカスギオカ

続いてキャップを開けます。『エアータッチ』に付属のクイックアダプターをクルクルと入れたら、あとは『タッチアップペン』を装着するだけです。

マツモトマツモト

簡単ですね!

スギオカスギオカ

本番の塗装前に1度白の画用紙でどんなパターンで『エアータッチ』がスプレーされるかだけ確認してから本番の塗装に行ってみたいと思います。

マツモトマツモト

事前に試しておくと安心できそうです。

スギオカスギオカ

では簡単にやってみますね。

スギオカスギオカ

このように『エアータッチ』は普通のスプレーと比べるとキリが細かくて、パターンが細く出るというのが特長です。小さいキズに対してもピンポイントで塗装できます。

マツモトマツモト

1度試してみてもいいですか?

スギオカスギオカ

はい。大体紙から10〜15cmぐらい離すイメージで、動かす速さや距離感を試してもらえればと思います。

マツモトマツモト

何かコツはありますか?

スギオカスギオカ

なるべく安定的に同じスピードで出すようにすると、塗りムラも少なくなり十分キズはキレイに消していけると思います。

スギオカスギオカ

うまいうまい。十分キレイに塗れているとおもいますよ。それでは本番塗装をしていきます。塗装を上手に仕上げる方法をお教えしますね。
まずはキズの部分を中心に『エアータッチ』で消していきます。どうしても1度では消えないので何度か塗り重ねて消していきますが、塗り重ねたら乾燥、塗り重ねたら乾燥、というイメージでじっくりと仕上げていきましょう。

マツモトマツモト

塗装は慎重に進めるんですね!

POINT

焦らず乾燥させながら塗り重ねて仕上げていこう!

スギオカスギオカ

この白い輪の部分あたりから内側を見えなくするようなイメージで塗装してみてください。1度スプレーして、薄いようであればもう1度重ねるようにスプレーしてみましょう。

マツモトマツモト

こんな感じでしょうか?

スギオカスギオカ

OK!これで1回乾燥させましょう。乾燥したらもう1度同じようにスプレーして再度乾燥させての繰り返しです。

スギオカスギオカ

1度目の塗装後の乾燥は終了しましたので、2回目塗り重ねていきましょう。要領はさっきと全く一緒です。今塗装した部分を塗るイメージでやってみてください。

マツモトマツモト

こんな感じですか?

スギオカスギオカ

OK!こんな感じでもう1回乾燥させましょう。

スギオカスギオカ

それでは3回目の塗り重ねです、頑張ってやっていきましょう。

マツモトマツモト

段々とコツが掴めてきた気がします!

スギオカスギオカ

とても上手く塗れていますね。OKです、ここで乾燥させましょう。

スギオカスギオカ

じゃあ4回目の塗り重ねやっていきましょう。また同じ範囲でスプレーしていきます。

マツモトマツモト

吹き始めは毎回緊張しますね・・・

スギオカスギオカ

しっかりキズの部分も塗れているし上手です。では1回ここで乾燥させてもう1度塗り重ねましょう。

スギオカスギオカ

多分次で最後になるかと思います。塗っていきましょう。

マツモトマツモト

最初と見た目が全然違いますね!

スギオカスギオカ

もうほぼ消えちゃったんじゃないかな。キズの部分が見えなくなっているので、これでキズ消しの塗装は終了になります。1度乾燥させたら最後の作業に移ります。

スギオカスギオカ

塗装跡の目立つ部分をより分からなくするために、ボカシ塗りという塗装を仕上げにおこなっていきます。方法としては、先ほどの傷を消す時の塗装より少し距離を離してやや広めに2回ほどスプレーしていけば大丈夫かと思います。

マツモトマツモト

どのくらい離すと上手くできますか?

スギオカスギオカ

だいたい手の平一つ分より少し近いくらいが目安ですかね。

POINT

手の平より短いくらいの距離で少し広い範囲にスプレー!

スギオカスギオカ

では先ほど塗った範囲より広めにして塗っていきましょう。塗料をスプレーした時よりも少しゆっくり目に丁寧にかけてみてください。

マツモトマツモト

塗装部分より広めに、ゆっくり吹きかけるですね。やってみます。

スギオカスギオカ

元々の塗装部分と補修した部分の境界が徐々に消えてきましたね、だいたいこんな感じでいいかと思います。

マツモトマツモト

だいぶ目立たなくなりました!

エアータッチ専用仕上げスプレー

スギオカスギオカ

ではいよいよ最後の工程です。『エアータッチ専用仕上げスプレー』を使っていきます。

マツモトマツモト

仕上げ専用のスプレーがあるんですね。

スギオカスギオカ

はい、それがこちらです。

スギオカスギオカ

今のままだと色は合っているけどツヤが消えてしまっています。これは塗料が平面につかずダマの状態だからですね。

マツモトマツモト

この『エアータッチ専用仕上げスプレー』を使えばそのツヤが出るんですか?

スギオカスギオカ

そうです。ツヤが消えた部分に向けてこの『エアータッチ専用仕上げスプレー』をしっかりと塗装していくイメージですね。じっくり効いてくるので垂れないかなぁと様子を見ながら追加で塗り重ねていって少しツヤが出てきたら止めるという風な仕上げ方ですので、1度やってみてください。

POINT

垂れないか様子を見ながらスプレー!

マツモトマツモト

今の塗装が乾いてからスプレーするんですよね?

スギオカスギオカ

いえ!今回はカラー塗装が乾く前にスプレーをしていきます。

POINT

カラー塗装が乾く前にスプレー!

スギオカスギオカ

まずはよく振ってからツヤのない部分にめがけて少し広めにスプレーしてみましょう。足りないなと思う場合はプラスで吹きかけていきます。

マツモトマツモト

段々とツヤが出てきました!

スギオカスギオカ

いい感じになってきているかと思います。もう少し広めにスプレーしてみましょうか。

まとめ

スギオカスギオカ

めっちゃキレイになりましたね。最初と全然違います。あとはもう乾燥させて終わりなので、雨などで濡れないようにだけ気をつけましょう。

マツモトマツモト

はい!ありがとうございました!

この補修に必要な商品
  • サンドキューブ
  • シリコンオフ チビ缶
  • エアータッチ
  • タッチアップペン
  • エアータッチ専用仕上げスプレー
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